稲吉正一

IKOI工作室のジュエリーは、ほとんど全てが一点物です。それは、一つとして同じものがない天然石の魅力を引き出したいという思いから、自然とそうなりました。

また、私は、ジュエリーは身につけていただいてこそ、活きると感じています。身につけてくださる方の個性も一つとして同じではないのは、私がいうまでもありませんが、ジュエリーが、それぞれのお客様に出会い、その方の佇まいと馴染む姿を見るのは、とても嬉しいことです。

宝石、貴石だけではなく、天然石や原石など、様々な素材を使ってジュエリーを作ります。

それは、特別な日だけではなく、何気の無い毎日に、使っていただきたいと思っていて、生活の中でふいと楽しくなったり、美しいものを感じるきっかけを、作り出すことが出来たら、嬉しいと思っています。

ありがたいことに、皆様のご愛顧いただいているおかげで、ひたすら作り続けてこれたので、自分のものについて、特に説明することなどあまりないと、私自身は思っているのですが、正直なところ、私自身が、「同じものを作りたくない。」という気持ちが、いまの作風を作っただけなのかもしれません。

一つ一つ作るたびに、もっとこうしたい、こんなものがあったらいいな、という思いが今に繋がっているような気もします。

いつもジュエリーをご愛用いただき、ありがとうございます。

稲吉正一

どのように素材(石)を選ぶのですか?とよく聞かれます。

私は、ジュエリーを作るために、素材を選んでいます。

原石を使うこともありますし、磨かれた(ファセット)宝石や貴石も使います。

完璧な結晶というよりは、自然の風あいが感じられる石を選ぶことが多いかもしれません。

美しい鉱石は、たくさん見つかりますが、美しい石の全てが私のジュエリーに適しているわけではなく、お客様が身につけた時に美しく見える、大きさ、形、色、透明不透明の具合などの条件が揃っているのはその中のごく一部です。

私の仕事は、人と石を繋げる接着剤のようなものだと思っていて、石を見せる面の角度や、光の取り入れ具合がなどを一つ一つ慎重に設計しています。

素材は天然のものが多いので、いつも違った美しさや面白さに出会えます。その形や色や風合いが、いつも違うもの(一点物)を作り出すヒントになっているのだとも思います。